アウトレイジ ビヨンド

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全員悪人 完結。一番悪い奴は誰だ?
5年前の下剋上代替わり以来、調子をくれる関東「山王会」。裏では、マル暴刑事・小日向文世と関西「花菱会」が虎視眈々と山王会をつぶす策略を練っていたが……。

監督・脚本・編集:北野武
撮影:柳島克己
編集:太田義則
美術:磯田典宏
衣装:黒澤和子
大友衣装:山本耀司
音楽:鈴木慶一


「あー!おもしろかった」で終わっちゃったなー、と…。「それのどこが悪いんだ、コノヤローバカヤロー」と言われれば、「悪くないです、サーセン…!」ってかんじなんですが。

もちろん、アイドルたちのワーワーキャッキャあり、(とくに序盤は)見応えのあるカットあり、セット・衣装・役者の重厚感は申し分なし、で間違いなく楽しいんですが。

前作観たときも書いたけど、『アウトレイジ』北野武のフィルモグラフィの中でとくにすきな部類ではなく。前作でも結局一番印象に残ったのは、椎名桔平の死に際に垣間見えたキタノブルーだったりするので。前作以上にコント臭・勢い・躁の気が強く、全体的に死にざまも雑。とくに三浦友和の死にざまは一点突破の可能性を感じていたので、残念でした。

アウトレイジ』がヒットして、資金回収できるのはうれしいことだし、他の監督とカブってるわけじゃないんだけど、やっぱり「進化」が見たいな、と思ってしまう。次作に期待。


★★★