暗闇にひときわ輝く、希望の光……
ボストン・グローブ紙の「スポットライト」チームが巨大な権力を相手に正義を貫いた衝撃の実話
2015年(第88回)アカデミー賞作品賞/脚本賞
原題:SPOTLIGHT
監督・脚本:トム・マッカーシー
脚本:ジョシュ・シンガー
撮影監督:マサノブ・タカヤナギ
編集:トム・マカードル
美術:スティーヴン・カーター
衣装:ウェンディ・チャック
音楽:ハワード・ショア
Based on a True Story.
『扉をたたく人』の監督らしい、すこぶるまっとうで、渋アツな映画でした。
病理的には『トガニ 幼き瞳の告発』を思い出させるものの、『トガニ』のようにやるせなさや胸クソ悪さはなく、じわーっと広がる達成感。
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このじわーっというのがポイントで、スポットライトのメンバーも決して「超個性的な、突出した能力を持った人たち」として描かれていないのが、いい!*1チーム全員が各々物差しを当てながら神父年鑑を照合していく作業にはぐっときました。
と、同時に「届いていたはずの資料/リストのゆくえ」の顛末には、背筋が冷える思いも。ずっと外の敵を追及するように構えていた視線に急に鏡を向けられたような。思慮深い監督なんだろうな、と思う。
★★★
*1:と言いつつ、局長だけは仕事ハイパーできるうえ部下のフォローも漏らさない理想の上司なのも、いい!