ラッキーマン / マイケル・J・フォックス


マイケル・J・フォックスの自伝。


マイケル・J・フォックスについては、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』以外知らないんですが、この本は惹きこまれて、一気に読めました。
30才の若さでパーキンソン病に冒されるというヘビーな体験談ながらも、タイトルからもわかるようにとっても前向きムード。(なにせ病気についても、今では「贈り物」だと捉えている。)ゴーストライターを使っていなくて、内容が超個人的ということもあって、話が前後したりもたついたりすることもあるのですが、全体に斬新な比喩とか素敵なユーモアがちりばめられていて、「あ〜このひと才能あるんだなあ」と思いました。


『バック・トゥ〜』時代、かなり天狗になっていたエピソードとかパーキンソン病が発覚した後、妻子と溝ができる過程なんかもかなり細かく冷静に書かれていて、素直さと賢さに感動しました。

「神様、自分では変えられないことを受け容れる平静さと、自分に変えられることは変える勇気と、そしてその違いがわかるだけの知恵をお与えください。」