カルテル・ランド

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正義が揺らいでも 悪は揺らがない
メキシコ麻薬戦争の最深部に迫った衝撃のドキュメンタリー

原題:CARTEL LAND
監督・撮影:マシュー・ハイネマン
製作総指揮:キャスリン・ビグロー

ある部分で、悪との戦いを求める人々の『上昇』の話であり、一方で、彼らが法を自分の手に収めたことで地獄へ向かう『下降』の話です。秩序と混沌、法への欲求という本質的な問題についての物語であると同時に、残虐性と違法性についての話でもあります。(監督インタビュー)


映画より映画だった。まずもって登場人物の顔とか立ち振る舞いとかキャラクターの立ち方がハンパない……!


自警団リーダー ドクター・ホセ・ミレレス(上)
自警団幹部 パパスマーフ(下)
名前からして、フィクション超え……。

衝撃映像も枚挙にいとまがない。狙って撮った画はもちろん、「撮れてしまった」画の生々しさも凄まじい。

  • しょっぱなから精製現場@野外(!!)
  • ミレレス医師が若い美女を愛人にスカウト
  • 要所要所でのパパスマーフの表情
  • ド素人たちの腰の高さが生々しい銃撃戦
  • 自警団による拷問の阿鼻叫喚図


何の見返りもない中、個人が過激化せずに善を貫くことが難しいのはもちろん、これが集団となるともはや無理ゲー。「悪の法則」を見せつけられて、途方に暮れてしまいました。


★★★