北極百貨店のコンシェルジュさん


その想いは、ずっと続く。ずっと繋がる。

監督:板津匡覧
脚本:大島里美
作画監督:森田千誉
美術監督:立田一郎
撮影監督:田中宏侍
編集:植松淳一
音響監督:菊田浩巳
音楽:tofubeats
主題歌:Myuk
原作:西村ツチカ


息子(4才)昼寝爆睡中に娘(小2)と。
お客様はすべて動物である北極百貨店。春夏秋冬を通じて新人コンシェルジュ秋乃さんの成長を描く。やわらかくカラフルな色調と、『グランド・ブダペスト・ホテル』を思わせるようなおしゃれなデザインが目に楽しい。
わたしはもともと百貨店にどこかなつかしくさみしいイメージがあって、テーマと舞台の相性が抜群だと感じた。

娘は、序盤の秋乃さんの危なっかしさにハラハラしたようでたびたび目を覆っており、「森さんがすき…」と安定感を求めていたけれど、成長していく秋乃さんの姿に「がんばったね!」などと声かけするように。

物語は、絶滅種である「V.I.A」とのエピソードを中心に進むのだけれど、娘が一番好きな動物はニホンオオカミなので大喜び!

終盤、北極百貨店が「人間が絶滅させた動物への贖罪」として存在することが明らかになり、おとなとしてはスッと背筋が冷える思いもあったのだけれど、娘的には彼女が絶滅種に対して抱いてきた感情とスッとリンクしたようで、しみじみ感じ入っていた。

あとは、なにしろtofubeatsの音楽が良い!『寝ても覚めても』の時もびっくりしたけれど、本当に映画の本質を射抜くような音楽づくりをするなぁと感動しました。


★★★★