アバウト・タイム 〜愛おしい時間について〜

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幸せを願うすべての人に贈る 愛と人生のガイドブック
今日を生きることが好きになる。
タイムトラベルの能力を持つ家系に生まれた青年の半生を描くヒューマンドラマ。

原題:ABOUT TIME
監督・脚本:リチャード・カーティス
撮影:ジョン・グレセリアン
編集:マーク・デイ
音楽:ニック・レアード=クロウズ


惜しい!このあらすじを読んでみると、自分の好みドストライクのはずなのに惜しい!全編がきらめくような幸せの瞬間と気の利いたせりふに満ちあふれており、ドーナル・グリーソン&レイチェル・マクアダムス カップルのキュートさ・チャーミングさに文句のつけようはないのに!!

何がノレないってやっぱり失敗しないことなんですよ。この主人公の人生はすべて器用にこぎれいに微修正されていて、ある意味理想のタイムトラベル能力の使い方なんだけど、そんな人生っておもしろくないよなーって思ってしまうのです。(ひがみ半分)死にたくなるような挫折や後悔や黒歴史が、人を成長させるし、人生を豊かにする―、そういう弱みがあってこそ、他人から愛される価値があるんじゃないか、と信じたいのです。

あと、人生のある瞬間を変えたら人生が180°好転するっていうエピソードも、自分の人生観と違っててしっくりこなかった。これは『悪の法則』でも書いたけど、人生は連なってるものだから、根本的な要因はずっと内在し続けているのではないか、と。もちろん分岐点はあるし、親とか事故とかどうしようもないことはあるけれど。

あらすじを読んで思い出した『恋はデジャ・ブ』が、一日の無限の可能性や人生の豊かさをあざやかに描き出していたのに比べると、この作品はやっぱりちょっとモヤモヤが残る。

恋はデジャ・ブ [Blu-ray]

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  • 発売日: 2014/12/03
  • メディア: Blu-ray


と、まぁなんのかんの言いましたけど、すげー泣いたよ。最近幸せな瞬間映し出されるだけで、泣くんでね。あと主人公の半生を追う映画はやっぱり好きなのよな。


★★★