ヒックとドラゴン

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少年はドラゴンに翼を与え ドラゴンは少年に勇気を与えた
おちこぼれバイキングのヒックが手負いのドラゴン・トゥースと心を通わせていく。ドリームワークスがカマした!!

原題:HOW TO TRAIN YOUR DRAGON
監督・脚本:ディーン・デュボア&クリス・サンダース(『リロ&スティッチ』)
原作:クレシッダ・コーウェル


三十路になりました。『ナイト&デイ』でスタートさせるのも景気が良くてひかれたのですが、もう上映館も少ないこちらを3Dで。トゥースレスかわうぃぃー!誕生日プレゼントにドラゴン欲しいぃぃ!!

とにかくビジュアルもストーリーも驚愕のつくりこみと完成度で舌を巻きました。今の子は子どもの頃からこんなクオリティのもの見ちゃうのか!ヒックとドラゴンが完全に対になるあのラストまで目が離せず、きもちよい興奮を味わうことができました。
とくに、ヒックとトゥースレスの初接触シーンとカンペを捨てての飛翔シーンの映画的多幸感には涙が……。3Dで観てよかった!

主人公ヒックも好感度高かった。子ども向けアニメの主人公って成長しなきゃいけないだけに最初イライラさせられるパターンも多いと思うのですが、ヒックは基本ウィットに富むこころの優しい少年で置かれた境遇のわりにヒネてない。そんな彼のこころの動きがていねいに描かれているので、物語に説得力がある。ヒックの知恵とやさしさがマッチョな世界観をぬりかえる様子は、観ていてすがすがしかったです。

ひとつひっかかったところがあるとすれば、トゥース以外のドラゴンの行動原理でしょうか?生理的にちょっと違和感あったな。あと共生が性急かつスムーズすぎるところだけど、そこは子ども向けだからややこしくする必要はないのか。ナウシカで育った日本人だから思うことなのかもね。


★★★★