永遠に失 われることのない母と子の絆。
すべての“謎”の先に“人間の真実”が明かされる。
知恵おくれぎみの息子が女子高生殺人事件の容疑者に！息子の潔白を証明するため、おかん奔走！！というおはなし。
原題：마더
英題：MOTHER
監督・脚本：ポン・ジュノ
脚本：パク・ウンキョ
音楽：イ・ビョンウ
隠密行動なのに、なぜかおかんの服は色モノ・柄モノ。前述の「私の中のあなた」と同じに、いわば修羅道におちた母の愛が描かれているのですが、こっちはコワイ。
母の愛は深くて偉大で畏怖すべきもの。それがとくに「息子」と「障害者」と「ひとごろし」という設定によって、余計に不気味に描かれていました。もうド頭からエンドロールまでこころがざわざわしっぱなし。
「新しい彼氏を産む」という表現もあるくらいですが、もともとわたしは女親の息子に対する恋愛的な情・ふるまいが苦手で、そこからすでに「い〜〜や〜〜〜！！」でした。くわえて、困窮している若い女の子とか悪意ある不協和音に近いコント風味とか、もーこのヤダ味！ウォンビンの役もいくらでも深読みできて、ぞっとするよ！！でもちょう観せられちゃうんだよ〜。どうせ全部計算ずくなんだろ、この野郎！！
上等なアサリのみそ汁に砂がじゃりじゃり入ってる感。一杯食わされた。
★★★★
