ストレイト・アウタ・コンプトン

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言葉で世界をぶっ壊す。
最も危険な時代が生み出した最も危険なヤツら

原題:STRAIGHT OUTTA COMPTON
監督:F・ゲイリー・グレイ
脚本:ジョナサン・ハーマン / アンドレア・ベルロフ
製作:ドクター・ドレー / アイス・キューブ / トミカ・ウッズ=ライト
編集:ビリー・フォックス / マイケル・トロニック
美術:シェイン・ヴァレンティノ
衣装:ケリ・ジョーンズ
音楽:ジョゼフ・トラパニーズ


なんも言えねえ。ヒップホップ版『ロード・オブ・ドッグタウン』だよ。栄光と孤独。友情と別離。思想と闘争。こんな映画すぎるほど映画な話が実話なんだよ。


ブレイク前のクルーの蜜月感や、ヤバいビートとライムが次々と生み出されていく昂揚感には、ニヤニヤが止まらないし、その歩みにデトロイト警察との軋轢やLA暴動が絡んでいく過程には、拳をにぎって熱い思いを噛みしめ。とはいえ、N.W.A.リアルタイム世代ではなく、むしろその後の顛末のほうが記憶に新しい者としては、常にラストが意識されて胸が痛く。

夫と観にいったので、その後ちょっと離れたコーヒー屋まで散歩しながら「よくあの顔集めてきたよねー」とか、コーヒー屋に入った後でも「おれはMCレンがすきなんだー!」とか、延々与太話ができる映画でした。
シネクイントの上映前アナウンスでは、フードやキャップのつばに関する注意がなされていて、笑った。最高すぎる映画体験でした。


★★★★★