燃えて、消す!
それが流儀だ。
監督:今石洋之
原作・脚本:中島かずき
原作・アニメーション制作:TRIGGER
キャラクターデザイン:コヤマシゲト
美術監督:久保友孝
音楽:澤野弘之
祭が渋滞しているな…どの祭に行けばいいの…?と思考停止した結果、公開順に攻めていくことにしました。
まずはpt.1。
この祭は参加してよかったやつなのかわからない。なにしろわたしは『グレンラガン』も『キルラキル』も見ていないのである。「これが日本のMCU」みたいなコメントを目にして、「でもそれっていきなりエンドゲームに参加しちゃう感じかしら?」と気を揉みつつ観てきました。
楽しかった!ビビッドな色と画の爆発。2D⇔3Dの関係は『スパイダーバース』の反転のようでワクワクするし、
『マッドマックス 怒りのデス・ロード』のような終始フルスロットル感にぐいぐい引っぱられる。
上記以外にも『エヴァ』『シン・ゴジラ』『X-MEN』『ダークナイト』*1「東京事変」なんかがとりとめもなく脳裏をよぎっていきました。あとなぜか『スペースチャンネル5』(転換の間の取り方)。
テーマ的にも「父殺し」「世界VS個人」「マイノリティ側から見た世界」「呪縛からの覚醒」「対立からの共闘」とかもう全部乗せって感じで。
すごいなーノンストレスだなーと思ったのは心理誘導。マッドバーニッシュへの肩入れから、萌えないロボ造形のメタモルフォーゼまで、見事に誘導されてるなーと苦笑してしまいました。
設定も緻密。
2969.hatenablog.com
しかし、「細かい話はどーでもいい!アツい!エモい!」とのめりこめたかというと、残念ながらそうではなく。。。やはり知識や思い入れがないからか、感情より頭が先行してしまった気がします。
とくにファンの方が絶賛されている「音楽」が、わたしにはまったくダメで。効果音やビート感は疾走感があって高揚するのですが、ボーカルが乗ってくるととたんに快感がしぼんでしまうシーンがいくつもありました。「あぁ~せっかく気持ちよくなりかけてたのに……」と。でもこんな感想見たことないから、わたしがおかしいんだろうな。
とにかくその音楽に足を引っぱられながらノンストレスな心理誘導でつるっと観れてしまった結果、「結局よくわかんないけどたのしかった??」となり、「でもなんかもっと楽しめた気がするんだよなぁ…」という謎の不完全燃焼感が残りました。このあたりは、今度かずき大好きな友だちに教えを乞いたいところです。
追記:
ここまでの違和感ではないにせよ、ラストのモヤりはわかる気がする…。
★★★