さかなのこ


ずっと大好き。それだけで人生はミラクル。

監督・脚本:沖田修一
脚本:前田司郎
撮影:佐々木靖
編集:山崎梓
美術:安宅紀史
装飾:三ツ松けいこ
衣装:纐纈春樹
ヘアメイク:宮内三千代
助監督:玉澤恭平
音楽:パスカルズ
主題歌:CHAI
原作・魚類監修:さかなクン


沖田修一監督らしい、優しくファンタジックな人生讃歌でありながら、全編を通して孤独と狂気が通底する映画でもあった。周りの人間がみな優しく、ミー坊もまたポジティブを波及させていく物語なので、基本はほっこりあたたかい気持ちになるんだけど、『こちらあみ子』に通じるようなこわさもずっとあった。

「変わらないこと」「好きなことを貫くこと」はどうしてこんなに孤独でハードコアな作業になってしまうのか。映画で観るミー坊はキラキラと輝いて愛おしくて応援したい存在なのだが、自分が母親だったらやっぱり信じ切れないだろうなと思う。水族館の先輩のように困惑し、モモコのように自分たちを邪魔者のように感じてしまうような気がする。ギョギョおじさんのことだって通報してしまうだろう。

しかし、のんさんって本当に唯一無二の女優さんだなぁと思う。この人にしかできない!と毎度思わされるし、目の輝きを自在に操れるのすごい!そしていつも鑑賞後「能年玲奈 スキンケア」で検索してしまう…。(暴飲暴食や間食はしないんだってさ……。)


★★★★