リメンバー・ミー


それは、時を越えて 家族をつなぐ、奇跡の歌。
トイ・ストーリー3」のスタッフが贈る、家族の絆の物語。
第90回アカデミー長編アニメーション映画賞

原題:COCO
監督・原案:リー・アンクリッチ
共同監督・原案・脚本・歌曲:エイドリアン・モリー
原案・脚本:マシュー・オルドリッチ
音楽:マイケル・ジアッキノ
歌曲:クリステン・アンダーソン=ロペス / ロバート・ロペス / ジャーメイン・フランコ
製作総指揮:ジョン・ラセター


いつメンのかわいこちゃんたちと クリスチアノ前に。
「これは鉄板だろう」と思って観にいったのですが、ビックリしました。大好きなメキシコの色彩の鮮やかさとは裏腹に、ちょっとぞっとするような物語でした。

まず、既存の枠組や価値観から自由になろうというこのご時勢に、死んでも一族郎党と一緒て。現世のスペックやステータスがそのまま持ち越されるて。きゅうくつすぎる。
例えば、『ムーンライト』『シェイプ・オブ・ウォーター』を観て救われるであろうひとの存在阿を感じたのとは真逆に、この映画に心を曇らせるであろう誰かの存在を感じてしまいました。

「音楽禁止令」に全く疑問を持たずに従ってきた一族、そしてそれを打ち破って出てきた子どもの夢に全く聞く耳を持たない家族、って善きものか?そして、裏に何が潜んでいようと、人にどんな感情を喚起させようと、記憶に残ればいいのか?そんな生き方でいいのか?

ラスト、「察しが悪すぎるだろ!」という観客総ツッコミのモヤモヤから、「ハイ!この人からこの人へっていうこの展開〜!(だからこのタイトル〜!)」とすばらしい歌で落とすのも、もちろん泣いてはしまうんだけど、なんだかなぁ……と思いました。

でも「死」がこわい時分の子どもにとっては、夢のある教材になるのかな。自分にはちょっとわかりませんでした。


★★