2019年の映画をふりかえる

2019年は、個人的に近年まれにみるつらい年でした。まず、マトモな体調の時が圧倒的に少なかった……。健康優良児にはこれだけでもけっこうこたえましたが、今夏生まれるはずだった子を亡くしてしまった喪失感がなにしろ大きかった。なので、例年以上に映画には支えられた、という感謝が大きいです。
とくに、術後日が浅いうちに観た『ファースト・マン』の余韻は忘れられない。

そんな情緒も影響したのか、個人的には今年は傑作ぞろいだった!信頼できる友だちが推してくれた作品が軒並み大ヒットで、とてもありがたかったです。

ベスト10まで以下列記。

1.スパイダーマン:スパイダーバース



2.ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド



3.ハッピー・デス・デイ



4.さよなら、退屈なレオニー



5.工作 黒金星(ブラック・ヴィーナス)と呼ばれた男



6.ロング・ウェイ・ノース



7.ファースト・マン



8.バーニング 劇場版



9.魂のゆくえ



10.ある女流作家の罪と罰



次点で、『スケート・キッチン』です。なんとか10位以内にねじこみたかったけれど、強豪ぞろいで叶わず……。
観た瞬間「今年これが1位じゃなかったらすごいな!」と思った作品が、そのまま1位を走り抜きました。

いちばんよかったなと思う役者さんは、イ・ソンミン a.k.a. リ所長 です。
あと、アダム・ドライバー。もともと大好きな役者さんだけれど、今年も『ブラック・クランズマン』『マリッジ・ストーリー』と八面六臂の大活躍だった!*1
日本国内なら、『愛がなんだ』若葉竜也 a.k.a. ナカハラ。
人外なら、『ジョン・ウィック:パラベラム』の犬たちです!!

来年はまた自宅にこもりがちな日々にバッカゲンの予定ですが、できる限り映画館にかよいたいものです。ついにNetflixにも入ったので、旧作観まくり廃人になるぞ!

*1:ep8のせいでどうしても二の足踏んでてSW観れてなくてごめんな……

マリッジ・ストーリー


第92回アカデミー助演女優賞

原題:MARRIAGE STORY
監督:ノア・バームバック


現代版『クレイマー、クレイマー』+『ブルーバレンタイン』な題材に唸るノア・バームバック節。でも過去作に比べて、皮肉な目線抑えめで、全体的にあたたかいまなざしを感じる。

冒頭だけで泣きそうになってしまう。主演2人のチャームが爆発し、このカップルを好きにならざるを得ないことがわかる。

「ずっと愛するだろう」とわかっていても、過ぎてしまった時間や投げつけてしまった言葉は取り返しがつかず、もう一緒にはいられないこと。
とくに、アダム・ドライバーがくずおれるシーンは、目を覆いたくなる。本心からの言葉ではない、でも絶対に取り返しがつかない、という衝撃。皮肉にもその瞬間の2人の感情は完全に一致し、お互いが世界で唯一の理解者になっているように見える。

「相手に寄り添うこと」と「自分らしく生きること」のバランスの難しさ。別居している住居のインテリアや選んだハロウィンの仮装が雄弁に語る、お互いの趣味嗜好やライフスタイルの違い。NYとLAという土地柄の違いの楽しさと残酷さ。

『ブルー・バレンタイン』の時と同様再確認したけれど、わたしはもともと結婚や家庭にそれほど幻想を抱いていない。他人と暮らすのに向いている人間ではないし、結婚して子どもができてからも、いつまでこの関係が続くのかずっと懐疑的だ。取捨選択や妥協は不可避だし、捨てるのは少なからず自分のコアに近い部分かもしれない。少し距離のある関係の方が快適だし、お互いに敬意を払い続けられるかもしれない。それでも、いっしょにいて現実に塗れることを選ぶのが結婚なのかな、と思っている。なので、関係性は変わってしまっても愛は残る結末が、しあわせでやっぱり切ない。


★★★★

母と娘のフィルム・クラブ

父と息子のフィルム・クラブ

父と息子のフィルム・クラブ



今年で娘も3才になり、だいぶ人らしくなってきました。3才ともなると、興味や好みの傾向がより明確に。物語の理解力も上がり、長編に耐えられるようになってきました。わたしと娘はだいぶキャラがちがうのですが、楽しい時間を共有できる最大公約数はできる限り探っていきたい。

そんなわけで母と娘でいっしょに映画鑑賞。

・自分の好みを押しつけない
・娘の好みを否定しない
・「こわい~!」となったらやめる

このへんに気をつけながら、観ています。
以下、今年娘がよくマネし愛でていた映画のおぼえがきを。

となりのトトロ

となりのトトロ [DVD]

となりのトトロ [DVD]

  • 発売日: 2014/07/16
  • メディア: DVD

きっかけ:たぶん1才頃から観てる
感想:「おねえちゃん(=メイ)トトロまてまてしてるね!」「まっくろくろすけ おひっこししちゃったのかしら?」
引用ポイント:「さんぽ」、まっくろくろすけ捕獲シーン(完全再現)、お風呂シーン(完全再現)、芽が出ろ体操

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風の谷のナウシカ

風の谷のナウシカ [Blu-ray]

風の谷のナウシカ [Blu-ray]

  • 発売日: 2010/07/14
  • メディア: Blu-ray

きっかけ:だんごむし大好きなので、「だんごむし出てるよー」と推薦
感想:「だんごむしきたー!」「だんごむしいっちゃったね……」*1
引用ポイント:テト懐柔シーン(完全再現)、「行かせてー!」、酸の海シーン(完全再現)、王蟲ヒーリング

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天空の城ラピュタ

天空の城ラピュタ [DVD]

天空の城ラピュタ [DVD]

  • 発売日: 2014/07/16
  • メディア: DVD

きっかけ:『ナウシカ』観すぎで頭おかしくなりそうに
感想:「おそらにシータのひこうせきあるね!(=星)」「おばあちゃん(=ドーラ)がんばってるね!」「やさしいロボットこわくないよ」
引用ポイント:「親方、空から女の子が」「シータ!パズー!」

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魔女の宅急便

魔女の宅急便 [Blu-ray]

魔女の宅急便 [Blu-ray]

  • 発売日: 2012/12/05
  • メディア: Blu-ray

きっかけ:運動会で『魔女の宅急便』を模したパン食い競争をやることになり
感想:「ゴーゴー!キーキ!」
引用ポイント:「ゴーゴー!キーキ!」「まーじょこさーん!」「ちぇっ、ちぇっ!気取ってやんの」

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それいけ!アンパンマン きらめけ!アイスの国のバニラ姫』

きっかけ:友だち家族に誘われて
感想(母):劇場入口でマラカスが配られ応援上映状態。アンパンマンは体育会系が天才理系を力で排除する話なので、気に入らないが、娘はまだたまに見ている。
引用ポイント:「アイスマイル、ユースマイル、アイスクリーム!」
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『劇場版 きかんしゃトーマス ミスティアイランド レスキュー大作戦』

きっかけ:のりもの大好きなので amazon prime
感想:「トーマスどこいっちゃったのかしら?」「パーシーとハットきょう たすけてくれるよ!」
感想(母):性格の悪い機関車たちの陰湿な足の引っ張り合いにげんなりする、Eテレの30分アニメ版も娘は大好き……。劇場版はそういう面ではまだマシだが、話はつまらない。


『劇場版ミッフィー どうぶつえんで宝さがし』

きっかけ:絵本もEテレの5分アニメも大好き
感想(母):好きすぎて一時期娘の口調がミッフィー化していたが、言葉づかいがきれいなので安心。話はつまらないが、歌は良い。
引用ポイント:「カンガルーのあかちゃん!ピカブー!」「はやい!すごくすごくはやい!(猿の動き)」
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ひつじのショーン バック・トゥ・ザ・ホーム』

きっかけ:Eテレの20分アニメが大好き。叔母からの去年のクリスマスプレゼント
感想(母):映画ファンにもオススメできる傑作
引用ポイント:レストラン狂騒曲の「(エビちゃーん!)」
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スパイダーマン:スパイダーバース』

きっかけ:母のDVD棚から「これなあに?」と取り出してきた
感想:「くもさんいたね!」「スパイダーマンつよいね!かっこいいね!」
感想(母):https://tally.hatenablog.com/entry/2019/03/08/000000
興奮ポイント:スウィング

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ヒックとドラゴン

きっかけ:予約録画(映画天国)で録れてた
感想:「ドラゴンちゃんかわいいね!」「ドラゴンちゃんなりたいな!」
感想(母):https://tally.hatenablog.com/entry/20101010/p1
引用ポイント:ファーストタッチシーン
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ヒックとドラゴン2』

ヒックとドラゴン2 [DVD]

ヒックとドラゴン2 [DVD]

  • 発売日: 2018/02/02
  • メディア: DVD

きっかけ:「ドラゴンちゃんもっとみたーい!」
感想:「ヒックのおかあさんだからこわくないよ!」「おとうさんのおともだちこわーい……」*2
引用ポイント:ヒック母によるトゥースレス懐柔シーン
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ディズニー/プリンセス系全然ないじゃん……と思われるかもしれないが、一応わたしのDVD棚には『ファンタジア』『三人の騎士』『不思議の国のアリス』はあるし、金ローで録れてた『アラジン』『アナ雪』見せてみたりもしたのですよ……。同い年の女児たちは「レリゴー」歌いまくり、プリンセスドレス着まくりなのですが、今のところ、娘はおしゃれ欲が全くなく、すきなものは「のりもの・むし・しゃぼんだま」なのでこんな感じ。ちょうマイペースで我が道をゆくタイプなので、このままレリゴーしていってほしいです。

*1:王蟲の入退場を都度熱烈実況してくれる

*2:ドラゴ・ブラッドフィストのビジュアルが夫の友だちに似ている

ロング・ウェイ・ノース 地球のてっぺん

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少女は北極点を目指すー
お祖父様の名誉のために。

原題: TOUT EN HAUT DU MONDE
監督:レミ・シャイエ
脚本:クレール・パオレッティ、パトリシア・バレイクス
作画監督:リアン=チョー・ハン
音楽:ジョナタン・モラリ


ずーーーっと気になっていた作品。先日の会で信頼できる友が上位にランクしていたし、字幕付きDVDも発売されるか不安だったので、東京都写真美術館で観てきました。

こ れ は 大傑作!!!とにかくどの場面を切り取っても圧倒的にうつくしい画!まさに写美で上映されて然るべき

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そして近年の映画が物語的にも映像的にもいかに情報過多かに改めて気づかされて、居ずまいをただすような思いに。髪の毛の一本一本を描きこむことももちろんすごい表現だけれど、額にこぼれる一筋の髪や風にゆらめく髪のうねりのミニマルな表現のうつくしさを忘れてはいけない、と思った。

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絵の快楽や迫力や詩情や余韻を、一切邪魔しないストーリーもシンプルで力強く、ずっと感動しっぱなしでした。夢幻のような最果ての地で、ついに大事なひとに巡り合うさまは『ファースト・マン』を思い出したりも。

引き合いに出して申し訳ないけれど、本作を観ながらずっと比べてしまっていたのは、『アラジン』。母の形見のブレスレットを手放さず、脳内で男たちを消し炭にしていたジャスミン*1と、祖父の形見のピアスをだまし取られ、それでも行動で男たちを変えていくサーシャ。子どもにどちらのプリンセスの背中を見せたいかー
わたしなら文句なしに後者です。

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あとはイッヌーーー!猛烈にかわいい賢い尊い犬描写!大自然の脅威を前にした時の人間の無力さと犬の気高さーーーー!最高ーーーー!

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パンフレット売り場で、「グッズは!?なにかグッズはないんですか?」と勢い込んで尋ねている男性を見かけて、「わかる!わかるよ!」って思いました。


★★★★★

*1:ほんとしつこくてごめんな

シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション

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全仏熱狂!動員160万超のパワームービーが遂に上陸!
この手があったか!
冴羽獠、最大の危機(笑) by 北条司

原題:Nicky Larson et le parfum de Cupidon
監督・脚本:フィリップ・ラショー
脚本:ジュリアン・アルッティ、ピエール・デュダン、ピエール・ラショー
撮影:ヴァンサン・リシャール
編集:ナタン・ドラノワ、アントワーヌ・ヴァレイユ
プロダクションデザイン:サミュエル・テッセール
衣装デザイン:クレア・ラカズ
音楽:マキシム・デプレ、ミカエル・トルディマン
原作:北条司


だいすきないつメンと酒坊主前に。
これは原作者冥利に尽きるだろうな、と。そういった意味で日本人の観客にも不思議な感動を与えてくれる映画でした。愛だろ、愛!

とにかく全編にわたって原作への愛があふれまくっており、ちょーどいい湯加減のテンションと、牧歌的とも言える具合のコンプラがずーっと続く。そしてその先のゲワイの流れにはちょっと涙してしまった。改めてめちゃくちゃいい曲だな!


TM NETWORK - Get Wild【PV】


監督兼主演のフィリップ・ラショーさんは、二枚目と三枚目のバランスが完全に冴羽獠だったし、香役の女優さんはプライベートでもパートナーという点も激エモ。

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トップガンのテーマで発作のように笑ってしまったし、となりを見やると、いつメンたちも前のめりになって笑っていたので、とてもしあわせなきもちになりました。ちょうど各々つらさやたいへんさを抱えたタイミングでの鑑賞だったので、この映画を選んでよかったな、と思いました。


Berlin - Take My Breath Away (Official Video)


来年はこのメンバーでオスカー予想会やる!そのために生き延びる!


★★★

ちなみにこの日は、いつメンとの毎年恒例の、「被らなさそうな順に映画年間ベストを発表しあう会」もやりました(まだちょっと時期が早いので暫定ですが)。

全員選んでいたのは、『スパイダーバース』『ワンハリ』『工作』でした。納得!
被りがでたのは、『レオニー』『バーニング』『ファースト・マン』でした。

今回挙がった作品には未見のものもけっこうあったので、順次キャッチアップしていけるといいなと思います。は~、楽しみが増えた!

青の帰り道

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もしも僕が天才だったら。

監督・脚本:藤井道人
脚本:アベラヒデノブ
原案:おかもとまり


高畑裕太逮捕によるお蔵入りの危機を乗り越えた今作。無事に公開されて、ほんとうによかったし、スタッフ・キャスト陣は苦労や感慨もひとしおだったろうな、と。その気合いや想いが垣間見える、入魂の一作という感じでした。

2018年のベストを語るオフ会で好評を聞いていたので、甘酢乞食としては、とても楽しみにしていました。ただ、この作品、ストレートな青春モノと思っていたら痛い目みるやつやった!ポスタービジュアルはある意味ミスリード


前橋の高校を卒業した仲良し7人組のその後と帰還を描いている本作。つまり、甘酢どころか苦み成分 最大量配合案件。「こんなはずじゃなかった」という挫折と、各々がそれをどうにか受け容れていく、という話なのである。

劇中のように、ここまで進路が分かれなかったとしても、友だちと各個孤戦状態になる時期は誰しも必ずあって、「大人になる」きっかけやタイミングもそれぞれで、その痛みや残酷さが胸に迫ってきた。

そんな傷だらけの子どもたちを見守る、親の目線は理想的。ここで描かれているような、子どもが夢破れた時に動じない足腰の強さは努力目標だなぁと思うし、何度も涙してしまった。
だからこそ、できちゃった婚カップルの葛藤が描かれないのは軽率というか…ちょっと安易な気がした。彼らこそ7人の一番早い時点で、修羅場を迎えているはずで、「いい家族」に終始してしまっている描写が唯一残念だった。

とにかくキャストが皆すばらしくて、とくに森永悠希には思わず「机くーん!」と叫んでしまった。

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旬のキャストのきらめきを切り取っている、という点でもあざやかな青春映画。すべてを表すようなタイトルが秀逸。


★★★★

魂のゆくえ


タクシードライバー』脚本、巨匠ポール・シュレイダー
構想50年の末に完成させた❝いま❞を射抜く渾身作!

原題:FIRST REFORMED
監督・脚本:ポール・シュレイダー
撮影:アレクサンダー・ディナン
編集:ベンジャミン・ロドリゲス・Jr
美術:グレース・ユン
衣装:オルガ・ミル
音楽:ラストモード


わたしの周りでは男性の猛者しか観ておらず、その猛者たちがこぞって「凄まじい映画体験…」「米公開(2017年)時に観ていたら、受け止めきれなかったかも……」などとざわついていたので、ずーっと気になっていました。

おそらく夫も好きであろう…と思ったので、一緒に鑑賞したのですが、二人して快哉を叫びました。想像の斜め上をゆく、ハードコア・スピリチュアル映画!

色々な観方ができる映画だけれど、初見では精神の孤独性と祈りについての映画、という印象が強かった。メガチャーチ批判、社会/環境問題に対する問いかけ、など様々な側面があるけれど、「神の御心」がわからず、祈りが一方通行であるのと同じようにひとの精神など誰にもわからないし、コミュニケーションは基本的に一方通行性をはらんでいるーけれど、肉体や祈りが起こす奇跡は確かにある、あるんだよ!という面の描写に、個人的には一番心を惹かれました。

しずかな怒りと狂気に侵蝕されていくさまは、『ジョーカー』に通じるところもあるけれど、わたしは断然こっちが好きです。


eiga.com

監督インタビュー、こんなに有り体に言っていいのかと思うほど笑 とてもわかりやすい。


あとは、やはりトンデモ描写がとてつもなくチャーミングだったな、と。それが肉体や祈りにまつわるシーンに凝縮されているのが、余計に胸を打つ。サイクリングや空中浮遊、ラストシーンの多幸感はちょっと忘れがたい。


他にも、地獄すぎる葬式や、刺身奮発、マグカップ飲酒にパイプユニッシュカクテル、自爆ベストのパンクスみや、キリストコス、など思わず笑ってしまう場面も多く、序盤の「このテンションがずっと続くの…?」という心配が裏切られ続ける快感は、すこぶる映画的だなと感動しました。


★★★★